東京に残る貴重な干潟
東京湾の葛西地域では、埋め立てによって広大な前浜干潟が消失した後に、干潟を人の手で造成して自然の回復を図っています。
この海域では日本に生息するスズガモの10%が越冬しているほか、シギ・チドリ類の渡来数も多く、渡り鳥の国際的な生息地ネットワーク上で重要な地域に選ばれています。
人工干潟の問題点
しかし人工的に整備された干潟では波浪や洪水といった自然の営みが働かないため、ヨシ原が拡大して干潟の劣化が進んでいます。この貴重な干潟を維持するためには人間による管理が欠かせません。管理作業に継続的に人を呼び込み、活動を発展させていく仕組みが必要なのです。
干潟保全プログラム「がたモニ」
そこで、干潟に親しみながら保全活動に参加するプログラム「がたモニ」をスタートさせ、持続可能な保全活動を進めています。
「がたモニ」では干潟の生きものの多様性を保全していくための干潟の生きものモニタリング、生きもののすみかを守る野外作業、干潟の生きものを知る観察会などを行っています。これらの活動を通して三枚洲の自然に親しみ、この貴重な環境を未来へと伝えていくことを目的としています。

「がたモニ」は、日本財団の助成によって運営しています。
自然干潟・三枚洲
東京湾の豊かな自然を回復させるために東なぎさ、西なぎさという二つの人工干潟が整備されました。それらは東京湾における残り少ない干潟として、生物のすみかになっています。その沖合にひろがる自然の干潟・浅瀬が『三枚洲』です。
数多の生きものを育む場所
干潟の沖合への張り出しは1.5kmにも及び、湾内でも最大規模。荒川と江戸川が注ぎ込み、貝類、魚類などの産卵・生息地としてさまざまな生きものを育んでいます。日本に渡来するスズガモの約3割の20,000羽が越冬するほか、キョウジョシギなど多数のシギ・チドリ類が生息しています。
三枚洲は「東京湾の干潟・浅瀬」として環境省「日本の重要湿地500」に選定されています。