生態工房とは活動について参加する支援する
長野市信里地区 シナイモツゴの保全



「ポン」と呼ばれた雑魚、信里でひっそりと

 長野駅から車で30分、なだらかな茶臼山西麓にある信里(のぶさと)地区。棚田と林檎園が広がる美しい里です。ここに400個ほどある小さなため池のうちのわずかな箇所にシナイモツゴが生息しています。かつてはどこにでもいた普通の小魚で、地域の人たちから「ポン」の愛称で親しまれていました。今では、ため池の手入れができなくなったり、外来種のオオクチバスやブルーギル、近縁種モツゴの侵入などによって急激に減少し、絶滅寸前になっています。

  シナイモツゴ Pseudorasbora pumila
コイ科モツゴ属
環境省レッドリスト絶滅危惧TA類(CR)
長野県条例指定希少野生動植物  
 日本固有種。体長5cmくらいの淡水魚。近縁のモツゴよりも受け口で、ずんぐりしている。名前は1916年に宮城県品井沼で発見されたことに由来。かつては本州の関東・信越以北で普通に見られたが、生息地が極端に減少している。長野県では平野部からは絶滅し、山間の一部地域のみに生息している。2005年に長野県希少野生動植物保護条例で指定種となった。

参考:
 ぽんすけ育成会HP
 長野県希少野生動植物保護回復事業計画(シナイモツゴ)  

▲ 信州大とぽんすけ育成会によるシナイモツゴ生息調査 ▲ 調査用ワナで捕れたシナイモツゴ
 

▼シナイモツゴと水田生態系の保全への寄付はこちら▼



消えゆく、名もなきため池


▲ シナイモツゴが生息するため池

 信里地区では1970年の減反政策に始まり、過疎化・高齢化などによって、放棄される水田や管理できなくなったため池が増加しました。信里地区のため池の多くは、個人や数戸で所有する小規模な池です。土地改良区などが管理する大規模ため池と異なり、行政による支援が届きにくい実状があります。管理の担い手がいなくなったため池は底泥の堆積や陸化、外来魚の侵入などによって荒廃し、シナイモツゴの生息水域は減少しました。

 信里地区(茶臼山周辺)のため池群は、環境省の「生物多様性の観点から重要度の高い湿地(重要湿地)」に選定されています。


かいぼりで、サポートする

▲ パイスケを使って池底の落ち葉や泥を取り除く(当地では「泥上げ」と言う)
▲ かいぼりで、ため池の底樋(排水口のこと、当地では「樋野」と言う)をお掃除する ▲ ため池から水田につながる水路をお掃除する
(当地では「すげさらい」と言う)

 シナイモツゴのため池と水田生態系を保全するため、信里地区で荒廃している小さなため池を、私たち生態工房が回復させます。すでに当会では東京都などで市民参加によるかいぼりと水辺再生に取り組んでいます。この技術や経験を、行政の支援が届きにくい中山間地域のため池の管理に注ぎ、絶滅危惧種を保全します。

 生態工房はぽんすけ育成会と共にシナイモツゴを中心とする水田生態系の保全に取り組みます。

▼ぽんすけ育成会ホームページ▼

▲ 信濃毎日新聞(2017年4月14日・6月7日・12月16日)より ▲ ぽんすけ育成会の皆さん
 



活動レポート

● 信里クラブ通信 2021年9月版 (PDF:約 800 KB)
● 信里クラブ通信 2021年8月版 (PDF:約 450 KB)
● 信里クラブ通信 2021年7月版 (PDF:約 350 KB)
● 信里クラブ通信 2021年6月版 (PDF:約 450 KB)
● 信里クラブ通信 2021年4月版 (PDF:約 400 KB)
● 信里クラブ通信 2020年11月版 (PDF:約 600 KB)
● 信里クラブ通信 2020年10月版 (PDF:約 1000 KB)
● 信里クラブ通信 2020年9月版 (PDF:約 500 KB)
● 信里クラブ通信 2020年8月版 (PDF:約 400 KB)
● 信里クラブ通信 2020年7月版 (PDF:約 500 KB)
● 信里クラブ通信 2020年6月版 (PDF:約 300 KB)
● 信里クラブ通信 2020年5月版 (PDF:約 600 KB)
● 信里クラブ通信 2020年4月版 (PDF:約 400 KB)
● 信里クラブ通信 2019年度版 (PDF:約 900 KB)
● 信里クラブ通信 2018年度版 (PDF:約 800 KB)


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 生態工房・信里クラブ 3,000円/年 

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 ・ぽんすけ田んぼ米試食会のご案内(年1回)
  ※サポーター期間:4月〜翌年3月の1年間(1年更新制)
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生態工房への寄付金は所得税の寄付金控除の対象となります。
(寄付金の使途: 胴長靴、長靴、バケツ、じょれん、移動費など)


信里の生きもの



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