生態工房とは活動について参加する支援する
葛西臨海公園鳥類園
鳥類園ってどんなところ?
鳥類園ウォッチングセンター

 都立葛西臨海公園は、荒川と旧江戸川の間、東西2kmの埋立地につくられた約80haの広い公園です。東側の約3分の1の区域が鳥類園として整備され、自然環境の保全と回復が図られています。
 かつて葛西沖には、三枚州・高須などの広大な干潟が広がっていました。豊富な餌を求めてさまざまな水鳥や猛禽類が飛来していましたが、埋立によってその大半が失われてしまいました。鳥類園では汽水池・淡水池・森などの環境を造成し、かつての豊かな自然環境を取り戻す試みを行っています。

 鳥類園は、2004年度よりNPO法人 生態教育センターが受託し、管理運営しています。生態工房は技術協力を行っています。

干潟より大観覧車を臨む

鳥類園での活動
植生管理

 淡水池・汽水池を鳥類の生息地として維持するための作業です。
 当工房は植生管理に関する調査・計画・施行・市民参加行事の企画運営を受け持っています。
ヨシの刈り取り
掘り取ったヨシの根茎
刈ったヨシの搬出
管理計画策定に用いる水草分布図

ヨシ原の管理 〜ヨシの除去と更新〜

 ヨシ原は、繁殖や休息の場として、オオヨシキリ、クイナなどのさまざまな鳥類に利用されています。一方で、ヨシ原が拡がって干潟や水面が失われると、シギ・チドリ類やカモ類の生息環境が無くなってしまいます。限られた面積の鳥類園でさまざまな鳥類の生息環境を保全するためには、拡大したヨシ原を刈って干潟や開放水面に戻す必要があります。
 またヨシ原が発達すると、群落内に枯れている個体が増えたり、植物体が堆積して陸化が進んでいきます。ヨシ原という環境を維持するためには、ヨシの刈り払いと運び出しが欠かせないのです。刈り払いの頻度を調節することで、さまざまな密度や高さのヨシ原を成立させ、池の環境と水鳥の生息地を保全することができます。

ウオッチングセンターの運営

 ウォッチングセンターでは、鳥類園で観察できる野鳥や植物などの自然情報を紹介しています。
 9:15〜16:30の間は常時開放されており、自然情報ボードや展示を見ることができます。土・日・祝日にはNPO法人 生態教育センターのスタッフが常駐し、解説や行事の開催を行っています。
▲ページのトップへ

アクセス方法
JR京葉線「葛西臨海公園駅」下車0分で葛西臨海公園。鳥類園ウォッチングセンターまでは徒歩15分。
東京メトロ東西線「葛西駅」または「西葛西駅」から、「葛西臨海公園」行きバスに乗車。

▲ページのトップへ